きらわれ虫の真実│第15回│コガネムシ——名は体を表さず│谷本雄治

きらわれ虫の真実 谷本雄治 大切な家庭菜園に招かれざる客がやってきたら? 虫と対話するナチュラリストが、彼らの生態と意外な魅力を紹介し、ほどよいつきあい方を提案します。

大切な家庭菜園に招かれざる客がやってきたら? 虫と対話するナチュラリストが、彼らの生態と意外な魅力を紹介し、ほどよいつきあい方を提案します。

※冒頭以外の写真は小さくしてあります。写真をクリックすると拡大されますので、抵抗のない方はどうぞごらんください

初回から読む

第15回
コガネムシ——名は体を表さず(公開終了)


コガネムシという名前の正統派コガネムシ。キラキラして美しいが、外見にだまされてはいけない
コガネムシという名前の正統派コガネムシ。キラキラして美しいが、外見にだまされてはいけない

【虫の履歴書】コガネムシという種名の虫も存在するが、カナブン類、ハナムグリ類をふくめて「コガネムシ」とよぶことが多い。そのため、一部では混乱が生じている。体長はいずれも2センチほど。樹液を吸って生きるものがいれば、葉や茎を食べるものもいて、それぞれの習性は大きく異なる。


・・・・・・・・・・


■この連載が本になりました(2022年8月5日発売、定価1800円+税)

 2021年7月から全17回にわたって、じっくりと“きらわれ虫”の世界を観察してきた本連載「きらわれ虫の真実」が、本日、書籍として発売されました。大幅に書き下ろしを加えて、おなじみの「きらわれ虫」30種を紹介、楽しいコラムも盛りだくさんです。さらに、イラストレーターのコハラアキコさんによるユーモラスな虫イラストがウジャウジャ。虫だらけのこの季節、招かれざるヤツらに悩まされている人も、虫マニアも、大人も子どもも楽しめる一冊です。

 

谷本雄治(たにもと・ゆうじ)
プチ生物研究家・作家。1953年、名古屋市生まれ。田畑や雑木林の周辺に出没し、虫をはじめとする、てのひらサイズの身近な生きものとの対話を試みている。肩書きの「プチ」は、対象の大きさと、研究もどきをたしなむという意味から。家庭菜園ではミニトマト、ナスなどに加えて「悪魔の爪」ツノゴマの栽培に挑戦し、趣味的な〝養蚕ごっこ〟も楽しむ。著書に、『週末ナチュラリストのすすめ』(岩波科学ライブラリー)、『天の蚕が夢をつむぐ 大島紬ものがたり』(フレーベル館)、『ちいさな虫のおくりもの アリスの心とファーブルの目』(文研出版)など多数。自由研究っぽい飼育・観察をもとにした、児童向け作品も多い。